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エウダイモニア [哲学のコトバ]

エウダイモニア

 アリストテレスにとっての幸福とは、神の生活へ近づくことでした。
 アリストテレスにとっての神様は、天体の運行の原因だということでした。なぜなら、神様は自分以外の何者にも煩わされることなく、ひたすら思索にふける完全な理性的な存在だからです。
 アリストテレスは天体は神に憧れて動くと考えました。従って、神は自ら動くことなく他を動かすもの「不動者」であると考えたわけです
 つまり、アリストテレスにとってその「不動者」が理想であったわけです。
 アリストテレスは、その理想に基いて幸福に3つの段階をつけました。
 アリストテレスにとって、幸福というのは理想の達成だからです。
 一つは”享楽的生活”二つ目は”政治的生活”、最後に”観想的生活”です
 享楽的生活は、欲望の満足や快楽を追及すること。
 政治的生活は、名誉と正義を追求すること。
 観想的生活は真理を追究することです。
 アリストテレスは、享楽的生活、政治的生活、観想的生活の3つの幸福感がバランスよく実感できることが人間の幸福、中庸の徳と考えました。
 享楽的生活によって、欲望の満足や快楽を追及することが幸福であることは、特に疑問はかんじることはないでしょう。
 では、政治的生活において、名誉と正義を追求するとなんで幸福なのか? という疑問が生じます。
 まず名誉というのは、価値があると言うのがみんなに認められることです。
 幸せは満足することだから、欲求を満たした状態で、その中でもみんなに認められたいという名誉欲が政治の中にあることになります。
 なぜなら、誰もが価値あるものとして認めるもの。それが正義だからです。
 しかし、一般に、正義というのは、たくさんある。という主張がみかけられます。正義は視点を変えれば無数にあるという考えです。
 その中でも、正義とは、人が守るべき正しい道義であり、人が人を守るための論理であることは間違いありません。
 間違っても、各自の都合による表向きの大義名分のことではありません。
 つまり、正義にも目的があって、それぞれ正しさがあるという事実の中にも、正義を正義たらしめる何かがあるということです。だからこそ、正義は誰もが価値あるものとして認められるわけです。
 その為、アリストテレスは個人の正義ではなく、正義とは誰にとっても正しいことという本質を見失わないように、適法と均等の2つの意味をもたせました。
 正義とは適法と均等であるということです。
 適法ではない。ということは違法。ということになります。そして均等ではないということは不均等であるということになります。
 これは、アリストテレスは個人の正義ではなく、普遍的な意味で、正義とは誰にとっても正しいことという本質を見失わないように、適法と均等の2つの意味をもたせました。
 つまり、アリストテレスの正義って、適法と均等が正義の根拠であるということです。

 次に、観想とは、特定の対象に深く心を集中することで、つまりは、じっくり哲学していくことができるのは幸福だとアリストテレスは述べています。
 といいますのも、幸福は、”余暇(スコレー)”にあると考えられるとアリストテレスは述べています。
 アリストテレスは、人の行い(行為)には全て目的がある。といってます。
 たとえば人は目的をもって行動します。
 それを、AはBのために、BはCのために・・・とたどると最終的に行き着く目的をアリストテレスは”最高善”と呼びました。
 人はみなエウダイモニアを求めているということになります。
 そして、人の行為は最終的にはみなエウダイモニアを目的としている事になり
ます。
 エウダイモニアとは幸福のことです。
 その上で、”ものを考える力=知性・理性の働き”こそ、人を特徴づけているものですから、この働きを十分に発揮することこそ人間の最高のエウダイモニア、つまり、幸福だと考えたわけです。
 このように人間の知性・理性を働かせて真理を求める生活を”観想(テオリア)的生活”とし、ここに人間のエウダイモニアがあるとアリストテレスは述べました。
 つまり、人の最終的な目的は幸福である。
 人の幸福とは余暇にある。
 ゆえに余暇のある生活は幸福である。
 観想的生活というのは、余暇をもって哲学をじっくりできる生活のこと。
 つまり、観想的な生活こそ一番の幸福な生活。
 ということです。
 そして、その幸福というのは、持続した方が良いわけで、頭を使って研究を行う生活の方がよいと述べています。なぜなら、研究生活は持続的に行うことができるからです。
 アリストテレスは、観想的生活、つまり頭を使って研究を行う生活の方
がよいという判決を下しています。その理由の一つは、研究生活は持続的に行うことができるということです。
 しかし、そううした行為を自足的に、持続的に行うことは難しいわけです。
 さて、知恵ある人は自分自身だけでも観想することができることになります。それは、その人に知恵があればあるほど、いっそうそうなのです。
 そしてアリストテレスは、観想活動だけが、それ自体のゆえに愛着を寄せられるものである
と考えられるます。なぜなら、この活動からは、観想することをこえて
他に生じるようなものは何もないのに対し、行為にかかわる活動からは、行為のほかに、われわれは多かれ少なかれ、何かを手に入れます。







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