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ディベートについて 前編 [哲学手記]

ディベートについて 前編
 
  さて、ディベート。
 実は結構たくさんの類語があるんだよね。
 ざっとあげると、対話、意見交換、議論、討論、会議、ディスカッションってな感じ。
 とりあえず、下記のように定義付けておくね。

ディベート:たとえるなら、議論の練習のためのゲーム。
対話:双方向かい合って話をすること。
意見交換:お互いの意見を述べ合い、見解、考察、感想を話し合う
議論:それぞれの意見を述べ合い、意見を闘わせること。
会議:複数の人たちがテーマに対して、解決策あるいは結論を出す話し合い。
討論:お互いの主張を付きつける話し合い
ディスカッション:テーマを設けての話し合い。

 さて、今回はその中でもディベートをあげるわけで、もっと詳しくディベートについて述べるなら、疑問に関するフォーマルな議論又はディスカッション。
 ということになる。
 フォーマルな議論って議論とどう違うの?
 フォーマルなディスカッションとディスカッションとどう違うの?
 といわれちゃうと、困ってしまうんだよね。
 まぁ、たとえるなら、公的な集会又は国会、議会において、2つ以上の対立する発言者によってなされ、多くは、投票によって終わるもの。ちゅうことになる。
 どうんな感じのフォーマル(形式)かというと、時と場合によるものの多くは下記の5点の要素があるんだよね。
 1・1つの命題についてのみ話し合う
 2・肯定側否定側に機械的に分けられる
 3・一定のルールに従う
 4・証明された議論を戦わせる
 5・審判によって判定が下される

 ってなかんじ。

 1・1つの命題についてのみ話し合う
 命題というのは、判断を言語的に表現したものっていう意味だけど、これがまた、具体的にいうと「○○は、××すべきだ」みたいな感じなんだよね。
 ディベートの特徴なのは、一つの命題についてのみ話し合うということなんだよね。
 決してテーマをとりだして「○○について」ということじゃぁ、ない。
 それが是か非か決まってくるような題材がそこにあるってわけ。

 2・肯定派否定派に機械的に分けられる
 えっと、1にあるように、判断が提示されちゃっているから、それについて話し合うと、その判断が是か非かということにわかれちゃってしまう。
 必然的に、その判断に対する肯定側、否定側と機械的に決まってしまう。
 まぁ、当然中立という人、分からない。という人もいるだろうけど、そのディベートは、一種のゲームなわけで、どちらかに分かれざるを得ないことになっちゃう。
 鬼のいない鬼ごっこはできないし、鬼だけの鬼ごっこはできないものね。

3・ルールがある
 まぁ、ゲーム性といわれるのは、ここなんだよね。
 代表的なルールというと、
 ・肯定側から議論が始まって、途中順番を入れ替えて最後はまた肯定側で終えるようにする。
 ・発言の順番や時間がはっきりと決められていて、相手の議論の途中で口をはさむことは許されない。
 ・前半戦で争点となる議論はすべて提出しなくてはならず、後半戦で新たな議論を提出しても無意味。
 そんな感じのルールが設定されている。
 窮屈といえば、窮屈だけど、そこまでフォーマルにしないと、かみ合った議論はできないという現実があるんだよね。

4・証明された議論を戦わせる
 ディベートでは、かならず主張に根拠をつけることが要求されるんだよね。
 まぁ、これは、人格や属性を判断基準にさせない一つの工夫なんだろうね。
 そんなわけで、その主張と根拠が述べられることで、相手は主張と根拠との間にズレや矛盾はないか、を検証し、おかしいと判断したところをさらに根拠を示して反論していくってわけ。
 こうした応酬を繰り返し、どちらの議論のほうがより説得力があるかを競い合うのが、ディベート。

 で、なんにしても、主張と根拠を1セットとしたものが「証明された議論」だというのは、ディベートに限らず、説得力がある。
 根拠も無く主張されても、共感できない人は「は?」ということになるしね。

5・審判によって判定が下される
 で、ディベートの最大の特徴だといえるのが、このフォーマル。
 決着は相手との合意やら、論破やらではなく、第三者である審判を説得するという形で争われるということ。
 ところで、こんなディベートがこの哲学日記のテーマとして選んだのは理由がある。
 それは、ディベートそのもの哲学的思考だなぁ。とおもうから。

 それは次回に呟くということで。



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