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可能性という詭弁(呟き尾形の哲学手記) [哲学手記]

可能性という詭弁(呟き尾形の哲学手記) 

 今回は、だいぶ前にあった、ある事件を例にして見たいとおもう。
 タイムリーな話題ではないのには、理由がある。
 タイムリーな話題は、ある種の熱がある。この熱がある話題には、多くのデマが含まれるし、なかなか冷静になれないものだ。
 本人が、冷静なつもりであっても、案外周りが熱いからそれと比べれば、冷静なだけ。ということは良くあることである。

 なので、現代日本社会がいかに情報が飽和状態かを風刺して、もう、みなさんが忘れているであろう、話題、トリインフルエンザを題材にしたいと思う。

 トリインフルエンザについての報道で、卵や鶏糞を通してインフルエンザウィルスが感染するかどうかという疑問について、パーソナリティーが「そうですよね。可能性は否定できない」といったコメントを付け加えた。
 当然、養鶏業者の人がクレームを入れてきた。
「あたかも、卵や鶏糞で感染するような言い方をしないでくれ! こっちは、死活問題で毎日ビクビクしているんだ」こんな内容。
 そこで、パーソナリティーは謝罪して「そんなつもりはなかった。ただ、まだ調査中で、わかっていないし、可能性は否定できないということを言った」
 そんな弁明をしていた。
 まぁ、パーソナリティーの真意はわからないし、なにより、自分の発言に対して非を認め謝罪をしたのだからその点は、むしろ、パーソナリティーはえらいと思う。
 が、今回は可能性という詭弁というタイトルにあるように、可能性という単語を、自分の言いたいことのために、詭弁をろうした一例だ。
 どこが? とおもわれるだろう。
 ここで、ちょっと考えて欲しい。

 可能性は否定できない。という表現は、”可能性はある”というニュアンスが強くなる。
 なにせ、”可能性はない”とはいえない。ということは”ありえる”ということだからである。
 ”ありえる”というのは、根拠が無くとも、不思議と”事実である”という印象につながっていき、いつしか、”可能性が高い”と、可能性が低いことですら、無根拠に可能性が高くなっていく。
 これを”可能性の自己増殖”と名づけてみる。
 可能性というものは、あくまで”ありえる”ことと”ありえない”ことが同居する言い方であるのだが、言われた方は、”ありえない”といえないなら、”ありえる”ことだけの意味を汲み取ることが多い。
 そして、その可能性に数字をいれないと、可能性の自己増殖が始まり、
その効果がなおさら強くなる。
 なぜなら、可能性が数値化されていないから、客観性が失われ、主観は信じられるものから、信じたい方向に思い込みが進むのだ。
 ”可能性の自己増殖”これが、可能性という詭弁の仕組みである。

 また、未来のことが確実にわからないことを知っている私達は、それが”絶対にない”ということがいえないことを知っている。
 だからこそ、たしかに、可能性は否定できないのだ。

 ただ、問題は、その可能性ってのはどこから導き出した可能性なのか。
 根拠もなく、”絶対にありえないとはいえない”から、ありえると思っただけの根拠による、可能性なのであれば、当てにならない。
 出鱈目の言いがかりと言っていいくらいだろう。

 可能性は可能性であって、高い可能性であっても、起きないこともある。
 逆に、限りなくありえないといわれていることは、これまでいくらでもあった。

 実際、卵からウィルスは確認されていないそうだ(2004年6月6日現在の呟き尾形の認識)。確認中ってことかな。
 また、感染した鶏の鶏糞については、たしかに低温ならば数日ウィルスはいる可能性はあるそうだ。
 つまり、商品化されている鶏糞については、発酵させるだけの加工をした鶏糞なのだからウィルスがいるというのは大変考えにくい。
 絶対無いとはいわないけれど、むしろ、それは無いだろう。という可能性の方が信憑性は高く思える。
 まぁ、トリインフルエンザウィルスと共存している野鳥がいるらしく、それが感染経路であろうという仮説は立てられているそうだ。
 だが、本当のところはわからない。
 そして、ウィルスというものは常に変化し続けている。
 だから、絶対ありえないとはいえなくなる。
 だけど、同時に、絶対あるともいえない。
 でも、だ~れも絶対あるともいえないという可能性は強調しない。
 ちょっと不遜で不謹慎かもしれないけれど、面白いよね。
 この現象。

 もちろん、絶対、ない。とはいえないが、可能性を示唆できるほどの根拠がない。それでも、可能性は否定できない。
 まぁ、警戒するにこしたことはないけれどあくまで警戒。警戒するってことは、対象に対してよく知らなければ、効果的な対策はとれない。
 対象も知りもせず闇雲に警戒するのは疑心暗鬼だ。疑心暗鬼になっては三者凡退の3アウトチェンジ。
 つ・ま・り、逆効果ってわけ。
 結局、根拠は「絶対にないとは言い切れない」を根拠にした妄想ってことになる。
 そんな数値にすらできない、詭弁ともいえる可能性の自己増殖を重んじる必要があるのだろうか?

 可能性を示されたとき、それが数値化される必要性があるのではないだろうか?

 
★★★
記事一覧 2008年2月19日
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